沼というのはどこにあるのかわからない。一歩歩みを進めたらハマってしまうかもしれない危険を伴っている。私は沼にハマりかけている。
もうなんとも思わなくなったわ〜と言いつつ、連絡はとっていて、別に心が動かなかったのは本当なんだけど、話しているうちにちょっとずつ気まずさが解けてきて、前のような距離感に戻りたくなってしまった。
苦手なことがあるという話で、なにが苦手なのか聞いたところ断ることだと言っていた。私はよくその人から断られていたので、私はよく断られてますけどね!とフォローすると、気を許している証拠ですねと返してきた。
沼タイプの悪いところだ。気を許してるっていうことを伝えてしまうところも、突然の敬語も、すべて尊い。今までなんとか保たせてきた気まずい距離感など一瞬でなかったことにされてしまう。
私はかろうじて一歩踏みとどまった。適当に返した。ただ、もう一発食らってしまい沼に落ちてしまう。
私がいると考えなくても会話が続くから素晴らしい、という趣旨の話で盛り上がったよと言われたのだ。自分は真逆の人間だと感じていたので、そんな風に思われていることが嬉しかった。
一緒にいて楽、って1番の褒め言葉かもしれない。しばらく頑張れそうだなと思ってしまうのだった。
だれか殴って!